ISBN:4566023621 文庫 田中 明子 評論社 ¥700

映画のもついに完結しますし、ここらで指輪の話でも。
月が旅の仲間を初めて読んだのは高校2年のときでした。いやあ、死んだね。もううろ覚えだけれど旅の仲間(上)の前半はほとんどホビット族の描写だったんじゃないかと思うほどにそれが長い。
足に裏には毛が生えてるんだぜ、なんかタバコみたいな草吸うのよ、穴を利用した家は結構快適なのさetc……
かなり読み飛ばしたんじゃないかなあ。だってこっちは「指輪物語はすごいファンタジィらしい」っつー先入観があったし、それまで読んだファンタジィの中にはのっけから世界観と種族設定を数十ページにわたってぶちこむものは無かったから。「さあ今からめくるめく冒険の始まりだ!」と思ってたところに「その前にこちらの説明書に目をお通しください」ってくらったものだからそりゃあ進まない進まない。旅の仲間(上)だけで半月くらいかけたような思い出があるね。
でも、それから先は早かった。流石トールキン、面白い。瀬田氏の訳も味が出てて良かった。「ゴクリ」「いとしいしと」「つらぬき丸」…「馳夫」は笑ったけどな。新版の方はどうなってるのかな?

でもやっぱり設定を語る小説は苦手だなー。最近のラノベとかそういうの多いけどさ、設定語りは最小限にしないと物語の魅力が薄くなる……と思う。いや、逆に深くなる場合もあるから一概には言えないけどね。

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